今回紹介するのはフジフィルムのEBCフジノン 50mm F1.4 M42です。
レンズ構成が様々なタイプをラインナップしていたのがFUJINONレンズですが、基準のレンズとなるFUJINON 50mm F1.4です。ふんわり感と自然で溶けるようなBokehが非常に魅力的です。
当該レンズはFUJINON 50mm F1.4のなかでも前期型となるもので、5層から11層に及ぶ多層膜コーティング技術、EBC(エレクトロン・ビーム・コーティング)が施されており、発売当時、当たり前のように開放域での球面収差が過剰補正の解像重視で設計していたのに対して、コントラスト重視の設計となっています。また、「酸化トリウム」を含有している俗に言う「アトムレンズ」であり「黄変化」が生じています。ただし、オートホワイトバランスのついているデジタル一眼であれば、特に問題なく利用できます。
Color : Black MOUNT : M42 焦点距離 : 50mm
開放F値 : F1.4 最大F値 : F16
Filter : 49mm Diameter : 64mm length : 38.2mm weight : 249g (実測値)
最短撮影距離 : 45cm(EF-S/E : 25cm、L/M-S/E : 34cm)
絞り羽 : 6枚 構成 : 6群7枚 レンズ構成 : 拡張WGauss型
このEBC FUJINON 50mm F1.4は汎用性の高いM42マウントではあるものの、FUJICA独自の開放測光用絞り連動の爪のせいで、安価なM42マウントアダプターだと絞りリングが動かないのです。そこは、さすがというか高価ではあるものの信頼のRayqual製のものであればしっかりと絞りリングを回すことができます。レンズよりもマウントアダプターのほうが高価であるのは本末転倒という気がしますが、魅力的なレンズが数多くあるM42マウントなので1つは保有していても損はないはずです。
ただし、マウントアダプター経由のみで利用する場合はこの爪を切除するという方法もあるようです。
そしてミラーレスカメラには、ヘリコイド付きのマウントアダプター経由で接続するとよりBokehを楽しむことができます。
※当ブログで紹介しているものはあくまでも個人的に所有しているデジタルカメラ(α7RII、α6500、X-E3、EOS-5DII、DMC-GX7、Q-S1)による使用感であり、商品の品質を保証するものではありません。マウントアダプター等を利用する場合はご自身の責任においてご判断ください。上記機種等以外での利用についてはわかりかねます。
コメント