本年は拙いブログをご覧いただきまして、ありがとうございました。
2017年最後に紹介させていただくのは、ロシアンレンズのシネレンズであるヘリオス33 2/35です。Cooke Speed Panchroのコピーともいわれています。
当レンズはスーパー35mm用のシネレンズであり、フルサイズカメラ(1~2枚目)で撮ると四隅にケラレがありますが、なかなかに味のある写りになっています。APS-C(3~4枚目)で撮ればほぼジャストサイズのレンズとなります。
こってり目の濃厚な色合いで、流石は映画用のレンズということもあり、開放から中央部はシャープに写っています。とはいえボケは「ぐるんぐるん」とHELIOS-44よりも暴れているようにも感じます。
その対比が面白く、非常に楽しめる1本です。
Color : Black MOUNT : L39 焦点距離 : 35mm
開放F値 : F2 最大F値 : F22
Filter : -mm Diameter : 50mm length : 27mm weight : 68g (実測値)
最短撮影距離 : 35cm(L/M-S/E : 23cm)
絞り羽 : 8枚 構成 : 4群6枚
HELIOS-33はシネレンズであり元々のマウントはArriflexマウントあたりではないかと思われますが、L39マウントのIndustar-50を使って改造したものと思われます。そのため、距離指標も当てにならず、もちろん距離計の連動もしません。完全にマウントアダプターを介して使われるミラーレスカメラ専用レンズとなります。
L39マウントだとフランジバックの関係でEFマウントへの変換はできません。そのため、【L39-L/M】アダプターを接続したのち、各ミラーレスマウントへの接続します。
通常レンジファインダー用レンズの場合は最短撮影距離が長くなりますが、当レンズは改造されたものであるため、最短撮影距離は35cmと非常に使いやすく、ミラーレス用のヘリコイド付きL/Mマウントアダプターでも近接撮影が楽々できます。
※当ブログで紹介しているものはあくまでも個人的に所有しているデジタルカメラ(α7RII、α6500、X-E3、EOS-5DII、DMC-GX7、Q-S1)による使用感であり、商品の品質を保証するものではありません。マウントアダプター等を利用する場合はご自身の責任においてご判断ください。上記機種等以外での利用についてはわかりかねます。
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