今回紹介させていただくのは、コダックのアナスティグマット15mm F2.7です。35mm換算にしても30mmと広角レンズとなるためボケはあまり期待できません。
そのようなときは、近接撮影専用レンズにはなりますが、C-CSリングを追加してエクステンションチューブのように利用するか、お勧めはできませんが接続部のネジを緩めてやれば、最短撮影距離をより短くすることもできます。
出てくる画は、よりオールドレンズっぽい褪せた色合いのいかにもな感じがします。エクター25mmとは同じメーカーのレンズなのかと思うほどの違いがあります。
Cマウントレンズで広角が欲しい方には魅力ある1本ではないかと思います。
Color : Silver MOUNT : Kodak S-C 焦点距離 : 15mm
開放F値 : F2.7 最大F値 : F16
Diameter : 38.8mm length : 36mm weight : 91g (実測値)
最短撮影距離 : 19cm 絞り羽 : 6枚
Anastigmat 15mm F2.7はSマウントなのですが、S/Cアダプター付きのものを購入したためCマウントと同様に使えます。Cマウントレンズはデジタルではミラーレス専用のレンズになります。Cマウントのフランジバックは17.53mmですが、αEマウント(18mm)、m4/3マウント(19.3mm)、FUJI Xマウント(17.7mm)では普通に考えると付けることは難しいのですがマウントアダプターの形状を撮像素子側に凹ませることで接続できるようになっています。そのため、銅鏡が太いものや後玉が相当出ているものは接続できませんが当レンズではOKです。もちろんQマウント(9.2mm)には問題なく接続可能です。
ただし、APS-C、FULLサイズでは完全にケラレてしまい、のぞき穴から撮影した画となってしまいます。
Cマウントのイメージは10.3mm×7.5mmであり、Nikon1(13.2mm×8.8mm)にベストマッチとなりますがNikonはレンズを売ることしか考えていないのかNikon製のものでないと内蔵露光計が働かないため完全にマニュアル撮影しかできません。m4/3(17.3mm×13.8mm)でもケラレなく利用(参考写真はGX7でのものです)できるので、もっぱら当レンズではGX7やGF7で利用しています。Q-S1(7.6mm×5.7mm)でももちろん問題なく撮影できます。
一方、α6500では超解像ズームという機能があり、これを使えばCマウントレンズでも十分実用可能となります。どのくらいのケラレ具合になるのかも参考までに載せておきます。
画像サイズLで1.0倍(APS-C相当)だとのぞき穴状態です。1.4倍(m4/3相当)だと周辺減光的な描写となってきます。そして1.8倍(Nikon1相当)だと十分実用可能な状態かと思います。
なお、Cマウントレンズはそもそも焦点距離が短いものが多いため通常のEXTENSION TUBEだと利用できない場合があるため、C-CSリングを利用するとよい具合に寄ることができます。
※当ブログで紹介しているものはあくまでも個人的に所有しているデジタルカメラ(α7RII、α6500、X-E3、EOS-5DII、DMC-GX7、Q-S1)による使用感であり、商品の品質を保証するものではありません。マウントアダプター等を利用する場合はご自身の責任においてご判断ください。上記機種等以外での利用についてはわかりかねます。
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